人類がHIVを撲滅する日

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こんばんは

ジョンソンアンドジョンソン傘下の製薬企業ヤンセンファーマが開発に参加しているHIVワクチンの臨床試験 (Phase1/2a) の結果が公表され、健康なボランティアにおいて有効な抗体の産生が見られたという結果が得られました。この結果を受け、次の段階のPhase2bの臨床試験を今年のQ4または来年のQ1以降にアフリカ南部で開始するという見通しが発表されました。

ウイルス性肝炎は撲滅が見えている。HIVは?

HIVはヒト免疫不全ウイルスの略であり、有名な後天性免疫不全症候群の原因となるウイルスです。

現在世界ではHIV感染者が5千万人に達するとされており、特にアフリカ大陸南部には世界のAIDS患者の60%が集中しているとされています。HIVは性行為感染症として有名かもしれませんが、実際の感染経路は多岐にわたり、注射器の共有のほか、母子感染が大きな問題となっています。実際にアフリカでは子宮内感染や母乳を介した感染などで非常に幼い頃からHIVに感染し、乳児死亡率を押し上げ、平均寿命を押し下げる一因となっています。これがさらなる貧困を生み、結果的にAIDSの治療が進まないという悪循環に陥っています。

今後HIVワクチンが仮に完成したとすれば、これらの地域が受ける恩恵ははかり知れません。

根治が困難と言われていたウイルス感染症に対して新たな特効薬ともいうべき薬が生まれ、その撲滅さえも視野に入ってきた例としてハーボニーやソバルディといったウイルス性肝炎治療薬の誕生が記憶に新しいです。

ウイルス性肝炎は長らく肝がんの主要な原因として多くの人を脅かしてきましたが、ついに昨年WHOは2030年までにウイルス性肝炎を撲滅するという声明を発表しました。

HIVワクチンの開発が進み、一般に市販されるようになればいずれ、人類がHIVを撲滅する日がおとずれるのも遠い日ではないのかもしれません。もちろん今回の臨床試験で使われたワクチンが、最終的に失敗に終わるという可能性はまだ十分にあり得ますが。

さらに、現在新薬開発が急速に進んでいる分野として抗がん剤が挙げられます。現時点では、人類ががんを撲滅する日はまだまだ近いとは言い難いですが、そういう日がいつか来るとしても全く不思議ではありません。

先日発売されたオプジーボが多くのメディアに取り上がられた背景には、従来の抗がん剤とは異なった系統の抗がん剤だったために、人類がついにがんを撲滅する第一歩を踏み出したという期待を背負ってしまったからに他ならないでしょう。

実際にはオプジーボの国内での適応は限られていますし、薬価の問題もあってすぐ近い将来に夢の薬になるという可能性はそう高くないです。

新薬の開発は単なるビジネスとしての成功であるだけでなく、社会のあり方を変容させ、世界をより良い方向に向かわせる力を持っています。それは文明がどれだけ進歩しても、「より健康に、より長く」生きたいという人類の本能的な欲求を解決する力だからです。

もちろん投資ブログなので、ヘルスケアセクターのリターンが過去どうだった、という話もすべきなのでしょうが、たまにはこういう見かたもありなのかなと思って記事にしてみました。

ちなみにB型肝炎に関してはすでにワクチンが確立されており、日本では赤ちゃんの段階で(任意ですが)、ワクチンを接種することができます。成人も受けられるはずです。

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