僕たちは雨の中で稲妻を待つしかない

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんばんは
今日キヤノン株を売却しました。
1株3791円で売却して多少の含み益がありましたが、NISA口座で保有していましたので非課税でした。余力に反映されるのは時間がかかるようなので、この資金のドル転は来月以降になりそうです。

タイミング投資がうまくいかない理由が綺麗に説明してあった

さて、今日たまたま「敗者のゲーム」を読み返していて記憶に値する部分がありましたので、それをご紹介します。

1980年から2008年までの間で、S&P500の平均年率リターンは11.1%でした。
これは1980年の正月明けから2008年の年末までのリターンなので、おおよそ10000日間 (正確には10227日間) ホールドし続けた場合のリターンのことです。

仮に、この期間で10日間だけポジションがなかった日があると仮定します
つまり、なんらかの理由で保有資産を全て売却し、10日間のインターバルを置いて全て買い戻してもいいですし、1日だけ空白をあけ、その翌日に再び資産を買い戻すということを10回繰り返してもいいです。2日の空白を5回でも当然OKです。

空白の置き方はどうであれ、資産のホールド期間が10217日に減少します。

不幸にもその空白の10日間が、相場の非常に好調な日だったらどうでしょうか。たとえばその10日間が1980年から2008年の間でもっとも相場の好調だった10日間だったら、リターンへの影響はどれほどなのでしょうか。
(補足ですが10日間というのは1980年から2008年までの10227日のわずか0.098%に過ぎません。)

本書によれば、相場が非常に好調だったこの10日間にポジションがなかっただけで、1980年から2008年までの平均年率リターンは8.6%まで減少します。
同様に相場のベスト20日間を逃してしまった場合の1980年から2008年までの平均年率リターンは6.9%に、ベスト30日間を逃してしまった場合にはそのリターンは5.5%まで低下してしまいます。

つまり、10000日にも及ぶ長期間のリターンの大半は、実は非常に限られた期間で稼ぎだされていたということです。

同じような事実は、さらに長期間の検証でも明らかにされています。

たとえば1928年に株式市場に投資した1$は2000年末には累積で16991.5$まで成長している計算になりますが、米国株式市場において史上最大と言われる上昇相場であった1933年の相場を逃しただけで、2000年末の資産は11019.1$まで減少することになります。同様に、1933年、1935年、1954年の上昇相場を逃しただけで、2000年末の資産は実に4912.7$まで減少してしまうことになります。

このケースでも、80年近い期間のリターンの多くが限られた期間で得られていたことがわかります。

これらの例を元に本書では、「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない」と表現しています。

逆に、最悪の日を避けることができればリターンが高くなるのも事実だが…

もちろん、上の説明には真逆の議論が可能であることも事実です。

つまり、相場が最悪だった期間を逃れることができれば高いリターンを叩き出すことができるじゃないか。ということです。
これもまた事実で、この点についても本書で考察されています。
直近の10年間 (具体的な年は明記されていませんが……)で1$を投資することを考えると、この10年間で最悪の90日を避けるだけで利益は42$以上にも及びます。

理想を言えば、もちろんリターンの悪い日や月を避け、リターンの良い時に資産を持っておくというのがベストなのは明白です。
ただ、リターンの悪い日を避けようとしたつもりで相場の非常に良い日を逃してしまった場合に、それがリターンにもたらす影響は測り知れません。
しつこいようですが、たとえ長期間にわたるリターンであっても、実際にはその中の極わずかな期間でリターンの大半が稼ぎだされるのです。

結局、僕たちは雨の中でじっと稲妻を待つしかないのだと思います。

↓ 読んでいただいてありがとうございます。もしよろしければクリックもお願いいたします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング



スポンサーリンク
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)