こんばんは
昨日は仕事の都合でお休みをいただきました。
このブログはなるべく毎日更新を心がけているのですが、やはり仕事が忙しい時はやむをえずお休みをいただくようにしています。
JNJが第2四半期の決算を発表
さて、僕のポートフォリオの中でも大きな割合を占めているジョンソンアンドジョンソン(JNJ)が第2四半期の決算を発表しました。
売り上げは1.9%増加の188.4億$でした。
また、セグメント別に見ると、消費者セグメントが1.7%の成長、製薬セグメントが0.2%の低下、デバイス部門が4.9%の成長でした。
純利益は前年同期の40億$から38.3億$まで低下し、それにともなってEPSは前年同期の1.43$/shareから1.40$/shareに低下しました。
通年のガイダンスは上方修正され、7-7.15$/shareとされていたものが7.12-7.22$/shareとなりました。
Remicadeと次の主力商品候補Tremfya
JNJの主力商品の一つであるRemicadeは以前もヘルスケアセクターの分析でも書いたように、後発品にシェアを奪われつつあります。事実、Remicadeの売り上げは前年同期と比較して14%も低下し、15.3億$となりました。それでもRemicadeはまだ単剤で製薬セグメント全体の売り上げの17.7%ほどを占めており、主力商品としての座を保っています。
一方で、先日承認を受けたばかりのTremfyaの今後の売り上げも注目から外せません。これは乾癬に対する新たな分子標的治療薬ですが、現時点で乾癬に対する分子標的治療薬としてインターロイキン23という分子を単独で標的とする薬剤ははTremfya一剤のみです。ちなみにJNJの販売するStelaraは同じく乾癬に対しても使用されますが、こちらは2009年に承認された比較的古い薬ですが、インターロイキン12と23のどちらも標的としています。
このTremfyaもまた、JNJの新たなブロックバスター薬として期待されています。明確な定義ではありませんが、ブロックバスター薬とは、一剤で10億$以上を売り上げる薬を指しています。
そのほかにも2021年までにJNJは10種の製品を発売する予定で、CEOのGorsky氏によれば、そのうちいくつかは40億$を超える売り上げを見込んでいるとのことでした。
JNJの今後の業績はどうなるのか
JNJは言うまでもなく長期増配銘柄の一つで、連続増配年数が50年を超えるdividend king銘柄の一つです。もちろん連続増配銘柄だからという理由だけでは今後の持続的な成長を裏付ける根拠にはなりません。
ヘルスケアセクターは人間の「より健康に、より良い生活を」という生物の根源的欲求を満たしてくれるセクターです。景気が悪くても、人間は病気になりますし、先進国の高齢化が進行する中でヘルスケアセクター銘柄はより深く我々の生活に浸透してくるでしょう。
ヘルスケアセクター銘柄が今直面している問題は、オバマケア代替法案の行方でしょう。事実オバマケアを撤廃しようとするトランプ大統領の目論見はまたしても打ち砕かれ、その先行きはまだ不透明です。この議論の行方次第では、製薬業界は薬価の引き下げによって痛手を被ることになりますので、こちらも気になるといえば気になるところです。
一方では製薬会社には高額の研究開発費を回収するという大義名分もありますので、一方的に薬価を強引に下げてくるということは無いと個人的に予想しています。
ヘルスケアセクター銘柄が気になる方へ
余談になりますが、以前も書いたようにSBI証券の口座が開設できました。移管のコストをSBIが負担してくれる期限が迫っていますので、なるべく早く移管を済ませようと思っています。
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