複利は宇宙最強の力のはずなのに弱くみえる

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

注;今日の記事は無駄に長いので、時間のない人は結論だけ読んで構いません。

複利は宇宙最強の力には感じられない

かつてアインシュタインは言いました。「複利は宇宙最強の力である」と。

この言葉、あまりしっくりこないのは僕だけでしょうか。

複利の力がそんなに強いなら、なぜ資産運用にこんなに時間がかかるのかと。

なぜ自分の資産の成長がこんなにも遅いのかと。みなさん疑問に思っているはずです。(僕だけですか?)

いくつかシナリオを立てて見てみる

シナリオ1

たとえばあなたが銀行口座にある100万円を株式投資に回したとします。銘柄は特に決めませんが、いわゆる高配当優良銘柄に投資したとして、配当利回りが3.5%得られ、株価自体は年率7%で成長するとします。また、税金や手数料は今回は考慮しません。

すると、あなたが1年間で得る配当金は35000円、一年後の株価は107万円に成長しています。ひと月当たりに換算すると、配当金は2920円、株価の成長は5800円くらいになります。(数学的には厳密には正しくないかもしれませんが)

株式の売却をしないと手に入らない7万円はさておき、月々の2920円がどれくらい生活に変化をもたらすでしょうか。もちろん再投資に回せれば理想的ですが、すくなくとも100万円という大金を投じた割に随分と地味に感じる数字です。

ここで、一年目で得た配当金を全て再投資に回したと仮定すると、二年目の終わりにあなたが手にする配当金は38600円、株価の総額は118万円ちょっとになっています。

再び、株式を売却しないと手に入らない118万円はさておき、月々の配当金3200円はやはり月々の生活を大きく変えるものではなさそうです。

ちなみにこの生活を続けた時に月々の配当金がどのように増えていくか、下の表に示しました。

年初の資産 年間配当 年末の資産 月々の配当
1年目末 100万 35000 110.5万 2917
2年目末 110.5万 38675 122.1万 3223
3年目末 122.1万 42736 134.9万 3561
5年目末 149.1万 52181 164.7万 4348
10年目末 245.6万 85966 271.4万 7164

単位;円

配当金をすべて再投資に回して10年間我慢すれば、総資産は271万円にはなります。月々の配当金も7000円となりましたが、10年我慢した結果としては若干物足りません。

シナリオ2

積立をしてみることにします。

前回のシナリオに加えて各年の最初に追加で100万円を同じ銘柄に投資したとします。毎年100万円の余剰資金を作るというのは大変だと思うのですが、できたと仮定します。

すると、先のシナリオはこのように変化します。

年初の資産 年間配当 年末の資産 月々の配当
1年目末 100万 35000 110.5万 2917
2年目末 210.5万 73675 232.6万 6140
3年目末 332.6万 116410 367.5万 9700
5年目末 616.6万 215815 681.4万 17984
10年目末 1632.5万 571360 1803.9万 47613

単位;円

当然の結果なのですが、毎年追加投資をしていったほうが圧倒的に早く資産を成長させることができ、月々の配当金も増加していきます。10年かかっていますが、月々の配当金は4万円以上にまで成長しています。少しずつ投資の効果が見え始めてきています。

ちなみに2つ目のシナリオで期間を延ばしていくと

年初の資産 年間配当 年末の資産 月々の配当
11年目末 1903.9万 666353 2103.8万 55529
12年目末 2203.7万 771320 2435.2万 66277
13年目末 2535.2万 887308 2801.4万 73942
14年目末 2901.4万 1015476 3206.0万 84623
15年目末 3306万 1157101 3653.1万 96425

と、最初の5年と比較できないほど早く資産が増加しています。

ある時を境に、急に資産が成長しているように感じられるのは何故なのか

僕たちの金銭感覚は相対的なものです。

先ほどのシナリオで投資開始初期の配当を見て少ないなと思ってしまったのは、意識しているいないに関わらず、配当の額を○万円や自分の月収などと言った具体的な数値と比較してしまっているからではないでしょうか。また、2つ目のシナリオで10年目以降の配当で徐々に投資の成果を感じることができたのもまた、その額が自分の中にある具体的な数値とある程度比較できるような額まで成長したからです。

意外ですが、投資開始直後の数年間の配当や資産の成長の率と、10年目以降の配当や資産の成長の率に差は全くありません。数学的には全く同じことが起きています。ただ、そこに月収などの一定の大きさの物差しを持ってくることでその率がかえってマスクされてしまい、複利効果が小さく見えてしまうのです。

ただ、これもまた不思議なもので、ある一定の値を超えると今度はこの資産の成長がものすごい勢いであると感じられる時期がやってきます。

この閾値は人によって様々だと思いますが、たとえば今回の2つ目のシナリオを例に挙げると、月々の配当が4万円を超えるまでに10年を擁していますが、配当がさらに4万円増えて8万円になるのには4年しかかかりません。

まとめ

記事が長くなってしまった上に、まとまりがなくなってしまったのですが、僕が言いたかったことをいかに箇条書きでまとめます。

・配当再投資モデルにおいては、時間経過による資産や配当の成長は指数関数的である。

・その関数は投資開始当初も10年目も一定の関数で、途中で急に傾きが大きくなるような特異点はない。

・ただし、実感として(たとえば配当成長などの表を見て)ある時点から急に資産が急成長しているように感じる時点がある。

・これは数学的な問題ではなく、僕たちが○万円といった具体的な金額や月収といった一定の額をモノサシにして資産の成長を評価してしまうからである。

・逆に、その「閾値」を超えるまでは資産の成長が非常に鈍く感じられ、あまり投資の成果も実感しづらい。

つまり、アインシュタインが言った「複利は宇宙最強の力」というのは、これを全て俯瞰して言った言葉であると僕は思います。僕たちは凡人で、なかなかこういった俯瞰的視点は取りづらいです。

僕が投資初心者として一番肝に命じておきたいのは以下の2点です。

配当再投資をしている以上、自分の資産はすでに指数関数的成長をしているということ。そして、その成長がなかなか目に見えづらいのは、僕たちが具体的な何万円といったような数字で直感的に評価をしてしまいがちだから、ということです。

今日は無駄に長くて冗長な記事になってしまいました。

要は、意外と資産って成長しないけど、そう見えてるだけで本当はちゃんと成長しているよ!

っていう記事です。わかりづらくてすみません。

↓ 読んでいただいてありがとうございます。もしよろしければクリックもお願いいたします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


米国株ランキング



スポンサーリンク
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)