アップルはiPhone屋から脱却できるか

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おはようございます。

アップルが2017Q2の決算を発表しました。

売り上げは529億$で前年同期から4%増えました。

またEPSは前年同期から10%増えて2.10$でした。

アップルの決算をiPhone、iMac、iPad、Services、Other productsに分類して見て見ます。

アップルの売り上げや利益の大半はiPhoneから来ています。

このiPhoneの今季の出荷台数は0.8%減の約5080万台でした。一方でその売り上げは1.2%増加の332億$でした。これは実に今期のアップルの売り上げの60%以上を占める金額です。

iPadは出荷台数、売り上げともに10%以上の下落ですが、この傾向は今期に始まったことではありません。ただ、9.7インチを超えるiPadの売り上げや米国内でのiPadの売り上げ自体は増加したようで、おそらくはiPad mini のような小型のタブレットと大型化したiPhoneの市場が重なったために今までタブレットを使っていた人たちがiPhoneに流れて行ったことに由来するかもしれません。

Macは堅調で、出荷台数は4.2%の増加、売り上げも14.3%の増加でした。

この部門では長年アップデートされていないmac miniや先日開発がほのめかされたmac proなどの新商品が期待されていて、まだ成長の余地がありそうです。

また、Servicesは昨年同様好調でした。ServicesはApp storeやApple music、iCloudなどのコンテンツ事業ですが、昨年同期から17.5%の成長でした。

最後のOther productsは文字どおりその他の製品の集合です。

この中にはAppleTVやApple watch、Air podなどが含まれています。

この部門の売り上げも前年から31%の成長と順調でした。

順調に見えるアップルですが、その利益はiPhone次第というのが現状です。

しかもiPhoneの単価が上がるにつれ買い替えサイクルも伸びており、iPhoneの売り上げもかつてのような急成長は望めない段階に来ていると考えられます。

そこで、今後アップルの行く末を占うために必要なことをいくつか考えて見ます。

まずは何と言っても次期iPhoneです。

名前はiPhone8だったりiPhoneだったりiPhone editionだったりと噂が絶えませんね。実は2015年に発売されたiPhone6sがこの9月に発売2周年になります。そしてこの9月には販売から2年以上経過したiPhoneが世界に3億台以上存在することになるそうです。そのため今年から来年にかけては多くの買い替え需要が存在すると考えられているのです。また次期iPhoneはちょうどこの製品の10周年に当たることから何か特別なiPhoneが発売されるのではと期待している人たちもいて、彼らもまた、次期iPhoneを購入することが期待されています。

次に気になるのは中国やインドでのシェア争いです。最も重要なiPhoneに関しては、中国ではOppoやHuawei、Vivoのような国内の企業と競合することになりますがアップルは苦戦を強いられています。アップル全体でも中国国内の売り上げは前年同期で14%の下落でした。また2017年Q1と比較すると30%以上もの下落でした。一方でインドは4Gがまだ発展途上ということもあり、市場の開拓はまだ始まったばかりと考えられます。インドは中国、米国に次ぐ巨大な市場と期待されているので、アップルが今後も成長を続ける上でインドでのシェア獲得は必須とも言えます。

クック氏が、4-5年以内にServices部門を今の2倍に成長させると述べたように、Services部門のここ数年の成長は目覚しいものがあります。

例えばApple musicの登録者数は右肩上がりです。今世界では音楽ストリーミングサービスの登録者数が約1億5000万人いると言われています。その中で最も大きなシェアを抱えるのがSpotifyでおよそ4割です。ついでApple musicが2割、そして3位以下はそれぞれ10%以下のシェアを持っています。

アップルが成長する余地はここにもあると思います。

また、まだ始まったばかりのApple payも今後キャッシュレスが進むにつれて拡大していくサービスと考えられます。VisaやMastercardの決算が好調なように、時代はどんどんとキャッシュレスに進んでいます。もちろん古典的なクレジットカードを持つ人もいるでしょうが、今まで現金が唯一の決済手段だった人が世界には何億人もいます。彼らが新たな支払い手段を手にした時にスマホによる電子決済を選択する余地は十分にあります。

最後は自動運転です。

アップルが自動運転の開発をしていることが話題ですが、正直これはどうなるかわかりません。アルファベットやテスラなど各社が競って開発を急いでいますが、高性能スマホや音楽ストリーミングと違って最終的には人命もかかって来ますので、今みんなが夢見ているような本当の自動運転にたどり着くまでには車両側の開発もさることながら道路や標識、信号などのインフラの開発整備も必要になってくるような気がしています。

さて、アップルは10.5%の増配を発表しました。これでアップルの支払う年間配当が123億$ に達し、世界で最も多くの配当を支払う企業となりました。また今回の決算発表と同時に株主への資本還元プログラムの拡大を発表しました。従来の2500億$から500億$増額し、合計で3000億$を2019年の3月までに還元するとのことでした(必要資金は社債で調達するようです)。

このようにアップルは株主への資本還元にも積極的で、増配歴もしっかり伸ばして来ています。

ちょっと矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、僕がアップルに願うのは自動運転の開発に成功することではなく、配当貴族または配当王にその名を連ねてくれることです。

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